カネ<カーネ>
ハワイ神話に登場する神で、神々の中でも主要な4柱の神々である「四大神」の一柱。カネは創造神であり、豊穣や生殖を司る神でもある。カネという名前はハワイ語で「男性」を意味し、多産信仰の男性的な側面を象徴する神であるとも言われる。ハワイ王国の王家に代々伝えられてきた創世神話「クムリポ」などのハワイの神話では、最初、世界は永遠の闇(ポー)であったが、カネは永遠の闇から生まれ出て神々が住む上の天と下の天などの天を創造し、その天に太陽や月、星々も創った。次に大地や海などの地を創造し、海には海の生物達、大地には植物や動物などの陸の生物達を創った。そして地上を楽園として住むようにと人間の男女を創り出した。また「クムリポ」の創世神話では、カネが一柱で世界を創造したのでは無く、カネが主な働きをして、そこに戦いの神クーと農耕神ロノが助力をして最初の大地や最初の人間の男女を創造したとも言われる。この世界を創造したカネに人々は敬意を払い、大地は「カネの偉大なる大地」、海は「カネの偉大なる青い海」と呼ぶ。また人間も創り出したカネに、支配者階級のアリイ達も一般の人々もカネは自分達の祖先であると篤く崇拝した。また人々は農耕儀礼や家の新築、カヌーの進水式、病気平癒などの様々な儀礼の祭りでカネに豊穣や様々な事柄の成功を祈った。信仰する際には、他の神と違ってカネは生贄を必要としない穏やかな神であると言われる。
出典:
Wikipedia
ハワイの神話と伝説
神の文化史事典(白水社)
面白いほどよくわかる世界の神々(日本文芸社)
作者ひとこと:
カネのデザインは、球状の頭と四つの手だけの姿で、カネが創造神なので宇宙人なども意識して描きました。
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