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2019年12月25日水曜日

「アグリ」



アグリ

パプアニューギニアに伝わる精霊。パプアニューギニアでは祭りの最後に皆で音楽を奏でるという。この時は踊りながら全員で笛を吹くという。この祭りの最後に奏でる音楽というのは霊を呼ぶ為の音楽で、もし、この時に霊がやって来た場合は、人間が奏でる音以外の音がすると言われている。この音は「ピッタガス」と呼ばれており、このピッタガスは祭りに参加している皆が興奮している時でないと出ないという。この音楽以外の音、ピッタガスがした場合は、全員がとてもいい気持ちとなり、そうなると、ピッタガスの音も一段と高くなると言われている。このピッタガスが聞こえた時こそ、祭りの場所に精霊であるアグリが現れた瞬間であると言われている。アグリが現れた後、祭りの人々はアグリと共にダンスをする。やがて、明け方になると人々は、祭りで使った全ての物を川に流し、アグリにも森に帰ってもらうという。このアグリは、また、霊界の女王の様な存在であるとも言われている。また、祭りではアグリを呼ぶ為に歌われる「精霊アグリの歌」という歌もあるという。

出典:
妖怪世界遺産

作者ひとこと:
アグリのデザインは、アグリが目に見えない精霊のイメージから、半透明のクラゲやクリオネの様な姿をイメージした感じに描きました。

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