螭(チ)
中国に伝わる幻獣または霊獣の一種。螭は龍の一種とも、龍や蛟龍(コウリュウ)の幼体であるとも言われている。螭の体長は1~3メートルであり、龍の仲間の中では小さな龍であるとされる。螭は龍の姿をしているが、頭に角が無いという特徴がある。その体は赤・白・蒼の三色で彩られているという(螭の体色は黄色であるとする説もある)。また、螭の腹には金簪で刺された跡があり、これは、とある悪王に螭が捕らえられた際、王が寵姫の金簪で螭の腹を刺したためだと伝えられている。螭は、山や沢に生息しており、その様な所の岩や木陰の様な湿った場所を好むという。螭は虫や小さな動物を食べると言われている。この螭は、あまり人目に触れる場所には出現しないと言われている。螭が湿った場所を好むのか、或いは螭がその場所を湿らせるのかははっきりしないが、ある場所から螭がいなくなったが為に、その場所から湿気が無くなったという話も伝わっている。螭の姿を象った装飾「螭首(チシュ)」は宮殿の階段や石柱、石碑の上部などに魔除けとして刻まれる事が多く、また螭首は伝統建築物の排水口の装飾としてもよく使われる。
出典:
Wikipedia(「螭首」のページ、「蛟・みずち」のページ)
ピクシブ百科事典
神魔精妖名辞典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)
作者ひとこと:
螭のデザインは、角の無いタツノオトシゴの様な姿の龍に描きました。
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