ページ

2020年11月19日木曜日

「猾褢」


猾褢(カツカイ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の南山経に記されている怪獣。猾褢は、南山の堯光山という山に生息している獣である。この猾褢は、人間の様な姿の獣で、猪の子供の鬣(猪の鬣とも)を生やしている。この猾褢の鳴き声は、木を切る時の音の様な声で鳴く。この猾褢は、いつも穴に住んでおり、冬になるとその穴で冬眠をする。猾褢は凶兆とされる獣で、この猾褢が県に現れると、その県には大規模な強制労働が起こるという。一説には、猾褢が出現した県には、反乱が発生するとも言われているが、これは、強制的な重労働の結果として反乱が起こるとも考えられる。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想類書
幻想動物の事典
山海経動物記
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
猾褢のデザインは、山海経では、猪の鬣を持った人間の様な姿とあったので、それをアレンジして、猪の頭と毛皮を被った人間の様な姿に見える怪物に描きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿