アニト
フィリピンの伝統的な伝承、信仰に登場する存在。アニトは、霊魂、神、精霊、死霊、妖怪などの事を指す。この「アニト」という語は、大航海時代のヨーロッパ人の記録にもみえる。また、このアニトと類似の「アニトゥ」、「ハントゥ」、「カニトゥ」、「ニトゥ」の語が、マレー地域やインドネシア、台湾の先住民族、ミクロネシアの諸部族で使われているという。フィリピンに渡ったスペインの植民地行政官「アントニオ・デ・モルガ」が著した「フィリピン諸島誌」では、アニトは色々な恐ろしい姿や猛獣の姿で現れるので、人々はアニトの偶像を作って家に置き、そのアニトの偶像に香や食物、果物を供えていた、という。
出典:
幻想世界神話辞典
神様コレクション
作者ひとこと:
アニトのデザインは、頭に花が咲いていて、綿毛で出来た蓑の様なものの中に入っている姿に描きました。自然界に無数に漂っている精霊の様な感じのイメージです。
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