ヌーノ・サ・プンソ<ヌーノ>
フィリピンに伝わる精霊、または妖精の一種。ヌーノ・サ・プンソという名前は「塚のゴブリン」という意味である。ヌーノ・サ・プンソは、老人の姿をした小さな妖精である。このヌーノ・サ・プンソは、長年人の手が入らず、人々が誰も通らない様な草叢にある蟻塚の中に住んでいる(別の説では、岩の下に住んでいるとも、人間の暮らす人家に隠れ住んでいるとも言われている)。普段ヌーノ・サ・プンソ自身は、住処である蟻塚の中から滅多に姿を現す事はない。しかし、この妖精は自分の住居に足を踏み入れる人間に幸運も不運も与える事が出来る。ヌーノ・サ・プンソは自分の住居である蟻塚を荒らされる事が一番に大嫌いである。もしも、うっかりだとしても、ヌーノ・サ・プンソが住んでいる蟻塚を踏んづけてしまうと、ヌーノ・サ・プンソは激怒して、蟻塚を踏んづけた人間に呪いをかけ、その人間の足を象の脚の様に腫れ上がる病にしてしまう。なので人々は、蟻塚がある草叢を歩く時や、蟻塚を通り過ぎる時に「タビタビポ」(フィリピン語で「どいてください」や「横を通らせていただきます」という意味)と声をかけながら通る。この様な声掛けをして、通る所の付近にいるヌーノ・サ・プンソに通行の許可を求めると、ヌーノ・サ・プンソも通行人に気が付いて、どいてくれると言われている。
出典:
犬のクンクンby河村賢一
ファンタジィ事典
Wikipedia(「フィリピンの神話上の生き物」のページ)
神様コレクション
作者ひとこと:
ヌーノ・サ・プンソのデザインは、この妖精が蟻塚の中に住んでいる事から、老人の頭と蟻の様な虫の体を持った姿に描きました。
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