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2021年6月14日月曜日

「アマビエ」


アマビエ

日本に伝わる妖怪の一種。アマビエは、弘化3年(1846年)4月中旬と記された瓦版に書かれている妖怪である。弘化3年、肥後国(現在の熊本県)の海で、毎夜何か光るものがいるので、人々は不審に思っていた。そこで、ある役人が、この毎夜海中で光るものの所へ、その正体が何であるか調べに行ってみると、自らを「アマビエ」と名乗る化け物が出現した。このアマビエが役人に「当年より6ヶ月は豊作となるが、もし流行病が流行ったら、人々に私の姿を写した絵を見せるように」と告げて、再び海中へと去って行った。驚いた役人は早速、そのアマビエの姿を絵に描き、江戸へと知らせたという。瓦版には、髪の毛が長く、嘴を持った人魚の様なアマビエの姿が描かれ、この絵は、アマビエに出会った肥後の役人が描いたアマビエの絵の「写し」であるという。このように、病気や豊凶の予言をし、自分の姿を描いた絵姿を持っていれば災禍などの難から逃れる事が出来るので、自分の姿を人に描かせて、人々にこれを広めよというものは、「件(クダン)」や「クダ部(クダベ)」、「人魚(ニンギョ)」や「神社姫(ジンジャヒメ)」、「尼彦入道(アマビコニュウドウ)」、「豊年亀(ホウネンガメ)」など、似たようなケースが全国各地に伝わっている。湯本豪一(ゆもと こういち)の「明治妖怪新聞」によれば、このアマビエは「アマビコ」の事ではないかという。アマビコは瓦版や絵入り新聞に見える妖怪で、「あま彦」「天彦」「天日子」などと書かれる。このアマビコの記事を別の瓦版に写す際、間違えて「アマビエ」と記してしまったのだというのが湯本説である。

出典:
Wikipedia
ヴィジュアル版謎シリーズ 日本の妖怪の謎と不思議(Gakken)
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
アマビエのデザインは、嘴を持った、全身鱗に覆われている人魚の様な姿に描きました。

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