フォーン
ギリシア神話に登場する精霊の一種。このフォーンは、半人半獣の牧神「ファウヌス」の親類、または子孫であると言われている。フォーン自身も豊穣を司る。フォーンは、上半身は美しい青年、下半身は山羊、耳と脚は鹿に似ているとされる(山羊の脚、蹄、角を持った半人半獣の姿とも言われている)。また、フォーンの光沢のある毛は手触りもいいという。フォーンの容姿は牧神「パーン」や、半人半獣の精霊「サテュロス」に近いものの、性格はまったく違い、フォーンは穏やかで気品に満ちている。酔っ払ったり暴れたりするような事はほとんどなく、平和を好む大人しい精霊である。またフォーンは、ショームという楽器の達人であり、しばしば演奏会を開いては、素晴らしい音色で魅了する。フォーンは、自分の住んでいる森や野原に暮らしている動物達の守護霊であるという。またパラケルススは、フォーンを自然の元素の象徴として定義づけた。フォーンは動物の精霊で、動物の守護霊であるという。
出典:
幻想世界神話辞典
幻想世界幻獣事典(笠倉出版社)
作者ひとこと:
フォーンのデザインは、背中から蝶の翅が生えている、半人半獣の精霊の姿に描きました。
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