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2022年7月15日金曜日

「キュクロプス」


キュクロプス<キュクロープス、サイクロプス>

ギリシア神話に登場する巨人、または怪物、または下級神。キュクロプスは、卓越した鍛冶技術を持つ下級神の一族である。また、怪物であるともされる。このキュクロプスは、額の中央に丸い眼が一つだけ付いている単眼の巨人(一つ目の巨人)であり、また、その大きな身体は筋肉が盛り上がっている。このキュクロプス族は、天空神「ウラノス」と大地母神「ガイア」の息子達で、「アルゲース(落雷・稲妻)」「ステロペース(電光・雷光)」「ブロンテース(雷鳴)」の三兄弟から構成される。このキュクロプスの三兄弟は、いずれも雷に関連する名前であり、雷の精だったのではないかと言われている。彼らキュクロプス達は、父神のウラノスに嫌われ、同じくウラノスとガイアの息子達で、キュクロプス族とは兄弟族である「ヘカトンケイル」族と共に奈落「タルタロス」へ落とされた。その後、ティターン神族の「クロノス」がウラノスを追放し、新にクロノスが政権を握った後も、久しくキュクロプスとヘカトンケイルはタルタロスに拘禁されたままであった。しかし、「ティタノマキア(ゼウス率いるオリュンポスの神々と、クロノス率いるティターンの神々との戦い)」の時、キュクロプスとヘカトンケイルは、ゼウスらによってタルタロスから解放される。キュクロプスはタルタロスから解放してもらった礼として、「ゼウス」には[雷霆]を、「ポセイドン」には[三叉の銛]を、「ハデス」には[隠れ兜]を造った。それ以降キュクロプスは、鍛冶の神「ヘパイストス」の元で鍛冶業を続けたと言われている(キュクロプス達は、シチリアのエトナ山の地下に仕事場を持ち、ヘパイストスの指示の下でアポロンの弓やアテネの鎧も作った、とも言われている)。その一方で、息子の「アスクレピオス」をゼウスの稲妻で失った「アポロン」の八つ当たりを食らい、キュクロプス達はアポロンによって虐殺されたという悲劇的な異伝もある。一方で、ホメーロスの叙事詩「オデュッセイア」の第9歌に登場するキュクロプス族は、旅人を食らうただ粗暴なだけの怪物である。ポセイドンを父に持つキュクロプスの「ポリュペモス」も含めて、そうであった。

出典:
Wikipedia
幻想世界幻獣事典(笠倉出版社)

作者ひとこと:
キュクロプスのデザインは、一つ目の巨人か怪物の姿に描きました。

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