キーヌシー
沖縄県に伝わる怪異。キーヌシーは大木に宿る木の精の事で、屋敷の大木を伐る時など、まずキーヌシーに祈願してから伐るという。ムーチーの日(旧暦12月8日)にはキーヌシーが不在となるので、この日に限って、枝を伐り落とせるとする土地もある。また、実際には倒れていないのに、夜中に木が倒れる音が聞こえるのは、キーヌシーが苦しんでいる時の音とされ、そうした木は2日~3日後に枯れてしまうという。キーヌシーを擬人化したものが「キジムナー」だとも言われる。沖縄県石垣市では、キーヌシーは老木が化けているものであると言われている。沖縄県勝連村では、木の精(キーヌシー)は、古い大きな木などに住んでいて、人には害を与えない。8月10日にススキの葉でシバクンジをすると出てくることはないと言われている。
出典:
妖怪邸・妖堂 日記帳
怪異・妖怪伝承データベース
日本妖怪大事典(角川書店)
作者ひとこと:
キーヌシーのデザインは、体から枝が生えている木の精霊の姿に描きました。
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