ページ

2023年1月23日月曜日

「インシュシナク」


インシュシナク

メソポタミアのエラム人の神話に登場する神。インシュシナクはエラムの主神で、「フンバン」「キリリシャ」とともに三体一座をなす大神。インシュシナクはエラムの王都スサの守護神である(インシュシナクは別名を「シュシナク」とも言い、シュシナクという名前は「スサの神」という意味である)。スサのジグラトである「チョガ・ザンビル」は、このインシュシナクに捧げられたものである。またインシュシナクは、エラム王プズルインシュシナクの個人神でもあった。プズルインシュシナクの碑文には「日夜、インシュシナク神の門で聖歌僧に歌わせた」「銀製品、金と銀の旗章、一振りの大剣、四刃の斧を彼の主人インシュシナク神に奉納した」とある。また、インシュシナクは冥界の神でもあり、前1000年紀の葬送文書では、インシュシナクは死者の魂の正邪を判定するとされる。インシュシナクは、法律関係では「太陽神」「光と闇の王」と呼ばれ、また女神「イシュニカラブ」と結びついて契約の神ともなる。またインシュシナクは「弱者の王」とも呼ばれた。インシュシナクは後代、アケメネス朝まで盛んに信仰されている。

出典:
古代メソポタミアと周辺の神々、神話生物について
神様コレクション

作者ひとこと:
インシュシナクのデザインは、頭に角のある冠を被り、手に槍と剣を持った神の姿に描きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿