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2023年1月24日火曜日

「蟻通明神」


蟻通明神(アリドオシミョウジン)

日本で信仰されている神の内の一柱。蟻通明神は、古くより馬や農漁の守護神として知られる神で、清少納言の「枕草子」に蟻通明神の由来が記されている。それによれば、昔、ある帝は若者を好み、老人を嫌っていたという。なので老人を野山に捨てさせたが、ある中将は老いた両親を捨てきれず、老いた両親を家の中に掘った穴に匿って、そこで孝養を尽くしていた。ある時、唐の国が日本に攻め込む口実を作るため、様々な無理難題を吹っかけてきた。その中の一つに「七曲がりの穴の開いた玉に糸を通せ」というものがあった。中将は両親に知恵を借り、蟻の腰に細糸を結びつけて、玉の穴の一方に蜜を塗り、もう一方の穴に蟻を持っていくと、見事に糸を通す事が出来た。唐の使者はその賢さに感嘆し、侵略をやめた。帝は中将の願いを受けて棄老の習慣を取りやめ、中将は両親と暮らせるようになった。中将は大臣となり、そして、死後、この中将は神として祀られるようになったのである。大阪府泉佐野市に蟻通神社がある。

出典:
コトバンク
東洋神名事典(新紀元社)

作者ひとこと:
蟻通明神のデザインは、烏帽子と狩衣姿の、顔が蟻の様な模様になった神の姿に描きました。

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