天之狭霧神(アメノサギリノカミ)
「古事記(こじき)」において、「大山津見神(オオヤマツミノカミ)」と「野椎神(ノヅチノカミ)」の間に、「国之狭霧神(クニノサギリノカミ)」とともに生まれた二組目の神。文字どおり霧の神である。ここに「天之……国之……」と対になった三組の神名が記されているが、これは調子を整えるための修辞であって、特に深い意味はない。天狭霧神という名は「大国主神(オオクニヌシノカミ)」の系譜にも出てくるが、一種つなぎの役をしているだけである。
出典:
古事記注釈 第一巻(ちくま学芸文庫)
作者ひとこと:
天之狭霧神のデザインは、二本の蛇の様な尾を持った神の姿に描きました。イラストの天之狭霧神の身体についている無数の「⦿」の様なものは、天気記号の「霧」をモチーフにしてみたものです。
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