赤手こ(アカテコ)
青森県の八戸に出たという妖怪。ある小学校前の古い皀莢樹(さいかち)には「アカテコ」といって、赤い小児の手のようなものが下がっていたという。樹の根元にはかつて若宮神社という小さな祠があり、ここに立つ十七、八の振袖姿の娘を見ると熱病に罹るといわれた。娘とアカテコとの関連は不明。(佐々木喜善「遠野のザシキワラシとオシラサマ」) 佐藤清明「現行全国妖怪辞典」では「アガテコ」の表記で「赤足に對するもの」と説明があるが、その赤足とは香川県の妖怪である。伝承上の関連ではなく、単に外見が手・足で対になるというだけの記述か。
出典:
日本怪異妖怪事典 東北(笠間書院)
作者ひとこと:
赤手このデザインは、逆さまになってサイカチの樹からぶら下がっているというイメージで、小児の手の様な姿の妖怪を描きました。
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