自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2025年7月18日金曜日

「ハントゥ・ジン」


ハントゥ・ジン<アントゥ・ジン>


インドネシア、マレーシア、ブルネイの3カ国の領土であるボルネオ島に居住する民族・ビダユ族に伝わる精霊の一種。ハントゥ・ジンは「ハントゥ(霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在)」の内の一種である。ビダユ族に伝わるハントゥ・ジンは、人間に憑依する精霊である。普段ハントゥ・ジンは森の穴の中に棲んでいるが、病気の人や、酔って放心状態になっている人が近付くと、ハントゥ・ジンは、そのような人に取り憑いてしまう。ハントゥ・ジンが取り憑いてしまった人は、うまく言葉が喋れなくなり、身体も硬く動きにくくなる。霊感がある人が見ると、ハントゥ・ジンとハントゥ・ジンに取り憑かれている人が二重に見えるという。ハントゥ・ジンに取り憑かれてしまうと、何もしないままではハントゥ・ジンは身体から出て行ってくれる見込みはないので、呪術師に頼むしかない。また、このハントゥ・ジンは巨人のお化けであるとも言われている。ボルネオ島の内陸部に居住する狩猟採集民族であるプナン族の人々に伝わる「ジン」は、全身毛だらけの巨大な化け物であるという。森の中で木が倒れる音がして、そこに行くとジンがいると言われている。

出典:
幻想動物の事典
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・ジンのデザインは、四つの目と、鳥の様な腕を持った魔物の様な姿に描きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿