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2017年10月31日火曜日

「シナ・アイ・マタ」



シナ・アイ・マタ

サモアに伝わる怪鳥の一種。元々は神で、サモア語で「ヴェア」という鳥の姿で現れる。
子供たちを脅かすのにも使われた。「うるさい音を立てるな! 目玉食いのシナがやって来て、お前の目玉を取って行くぞ!」などと使われた。シナ・アイ・マタの名前は「目玉食いのシナ」という意味である。
また、シナにとって魚の眼は神聖なものであった。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月30日月曜日

「サクサク」



サクサク

ソロモン諸島のショートランド島に伝わる悪霊の一種。
日没から夜中までに出没し、人間を危険にさらす悪霊の魔王。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月29日日曜日

「サウコニ」



サウコニ

パプアニューギニアに伝わる、意地悪な精霊。
人々を殺して、食料を奪う。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月27日金曜日

「コロキオエウェ」



コロキオエウェ

ニュージーランドのマオリ族に伝わる「アトゥア」という諸々の病の精霊の一種。
妊娠した女を襲い、出産する際に問題を起こす。

出典:
もののけが集うホームページ
神様コレクション

2017年10月26日木曜日

「ゴプレガボグ」



ゴプレガボグ

パラオに伝わる「メクギツツ・エル・ガリヅ」という精霊的な悪神であり、怖い神たちの一柱。
犬のような、猫のような顔をしている精霊。夜に森や畑を歩く人がいると、木の枝やタピオカの茎を折る。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月25日水曜日

「ケワナンボ」



ケワナンボ

パプアニューギニアに伝わる怪物。人間の女性の姿に変身して子供を騙し、拐(サラ)って食べてしまう。

出典:
神魔精妖名辞典

2017年10月24日火曜日

「ゲスゲス」



ゲスゲス

パプアニューギニアに伝わる、死産した子供や出産の際に死んだ女性の霊。
谷間や岩の中に住んでいる。昼間でも男や女の姿で歩き回り、男性女性を誘惑して性的交渉を持とうとする。ゲスゲスは自分を、特有の香りの強い草で飾っているので、遠くからでもゲスゲスとわかる。

出典:
幻想世界神話辞典

2017年10月23日月曜日

「クランガイ・トゥク」



クランガイ・トゥク(クランガイ・トゥプ)

ニュージーランドのマオリ族に伝わる女の妖怪。
巨大で怪力を持っている。唇は突き出ていて、腕に薄い翼があり、空を飛行しながら鳥を獲って食べる。あるとき「ハウトゥパトゥ」という男が兄弟と喧嘩し、一人森の中を歩いていた。するとそこに、鳥を獲りにきたクランガイ・トゥクが出現。ハウトゥパトゥを捕らえて、自分の住む洞窟に連れて行ってしまった。クランガイ・トゥクはハウトゥパトゥに何羽かの鳥を食べさせた。
翌朝、クランガイ・トゥクは洞窟の入り口を塞いでから、鳥を探しに出発。ハウトゥパトゥは鳥を食べ終えたあと、呪文の歌によって洞窟の入り口を開き、そこから逃げ出した。ところが、共に外に出た鳥が、ハウトゥパトゥの逃亡をクランガイ・トゥクに密告。クランガイ・トゥクはハウトゥパトゥを探しに戻ってきた。ハウトゥパトゥは逃げているうちに、熱湯の湧き出る場所にたどり着いた。彼が湯の縁を慎重に回っていくと、あとからクランガイ・トゥクが追いついてきた。しかし、熱湯に気がつかなかったクランガイ・トゥクは、そのまま熱湯の中に沈んで死んだ。

出典:
もののけが集うホームページ

2017年10月22日日曜日

「グーランバン」



グーランバン(クーランバン)

オーストラリアの神話に登場するドブネズミ。
グーランバンは、ムーレイ川に大きな小屋を持っていて、そこでムラサキ貝を取っては、火で焼いて料理していた。しかし、彼は決して火を、他の動物に渡そうとしなかった。
そんなある日、グーランバンがムラサキ貝を取りに川に行っていたところ、飛び散った火花を小さな鷹の「キリドカ」が捕まえ、グーランバンの小屋どころか、周囲の森林全体を燃やし尽くしてしまった。だから現在、ここ一帯は荒野になっている。
こういったことがあって、先住民たちは摩擦によって火を得ることが可能になった。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月21日土曜日

「キリウナン」



キリウナン

カロリン諸島のポナペ島に伝わる怪物。
毛むくじゃらの姿で、森に棲んでいる。人々に疫病や死をもたらす。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月20日金曜日

「ギニーニイ」



ギニーニイ

カロリン諸島のヤップ島に伝わる地霊。
大地の精霊のことである。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月19日木曜日

「カサヴァラ」



カサヴァラ

メラネシアのニューヘブリデス諸島に伝わる怪物。
英雄神「クァット」の兄弟たちを食べてしまった。これによりカサヴァラはクァットに殺されてしまった。その後クァットは、腹の中から出てきた兄弟たちの骨を見つけて、元の姿に戻してやった。

出典:
神魔精妖名辞典

2017年10月18日水曜日

「カハウシブワレ」



カハウシブワレ(カウハウシブワレ)

ソロモン諸島で崇拝される女神。
蛇の姿をしている。動物や植物を作った一方で、初産の子供を絞め殺す女悪魔とする説もある。

出典:
神様コレクション

2017年10月17日火曜日

「ガシボクー」



ガシボクー

パラオに伝わる「メクギツツ・エル・ガリヅ」という、精霊的な悪神であり、怖い神たちの一柱。
ウナギの姿をしている。ガシボクーが人間の身体に憑くと横腹が痛み、死に至ることもある。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月16日月曜日

「カマイリス」



カマイリス

パラオに伝わる「メクギツツ・エル・ガリヅ」という、精霊的な悪神であり、怖い神たちの一柱。
蛇の姿をしている。カマイリスが人間の身体に憑くと、腹が痛くなる。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月15日日曜日

「オア・ロヴェ」



オア・ロヴェ

パプアニューギニアに伝わる、無限の生命と力の神。

出典:
神様コレクション

2017年10月14日土曜日

「オロ」



オロ(オロ・イ・テ・テア・モエ)

ポリネシア全域で崇拝される戦争の神。
古い戦争神「トゥ」を追放し、戦争神の地位を得た。三人の娘と一人の息子がいるが、いずれも血生臭い神とされる。

付注:
オロ・イ・イテ・モエは、オロの別名で「槍を下ろしたオロ」の意味。

出典:
神様コレクション

2017年10月13日金曜日

「エレーアンバー・ワンダー」



エレーアンバー・ワンダー

オーストラリアに伝わる、地下(地獄)の精霊。
爪が二つに割れている。死者を炎で痛めつける。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月12日木曜日

「エルンチャ」



エルンチャ

オーストラリアに伝わる悪霊の一種。
人々を瀕死の状態に、さらには死に至らしめる。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月11日水曜日

「ウアウアマイ」



ウアウアマイ

ソロモン諸島領モノ島に伝わる精霊。
モノ島の死霊は、まずスターリング島の南岸にあるフェトゥナで海に飛び込み、イリナ島へ行き海水浴をして、ブーゲンヴィルのパパウに向かい、キエタ海岸の岩へ行く。
そこにウアウアマイという精霊がおり、この精霊に贈り物をして道を教わる。もし贈り物がなければ道に迷ってしまう。
さらに死霊は様々な場所へ行き、最終的にあの世である「バレカ」にたどり着く。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月10日火曜日

「ウラツヅ」



ウラツヅ

パラオに伝わる「メクギツツ・エル・ガリヅ」という精霊的な悪神であり、怖い神たちの一柱。ミミズの姿をしている。ウラツヅが人間の身体に憑くと、息が苦しくなったり、咳や痰が出るようになる。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月9日月曜日

「イエガヅ・エル・ケヅ」



イエガヅ・エル・ケヅ

パラオに伝わる山の神。
樹木のある山や禿山の高いところにいる。
特定の鎮座を持たない。
精霊的な悪神であり、怖い神である。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月8日日曜日

「イナチョ」



イナチョ

ミクロネシアのカロリン諸島にあるポナペ島に伝わる、森の妖精の一種。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月7日土曜日

「アシニグライ」



アシニグライ

パプアニューギニアに伝わる、火山地帯に棲む怪鳥。
いつも人間を見ていて、食べ物があると空からおりてきて、そのとき人間を殺してしまう。
また、木の上の魂を集めて穴の中に入れ、踏み固めて殺してしまうこともある。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月6日金曜日

「アカアンガ」



アカアンガ

ポリネシアのクック諸島にあるマンガイア島で信じられている、悪魔の一種。
冥界の女王「ミル・クラ」の配下であり、死んで旅立った魂を網で捕まえて、ミル・クラへと引き渡してしまう。

出典:
神魔精妖名辞典

2017年10月5日木曜日

「アトバラナ」



アトバラナ

パプアニューギニアに伝わる、人間をマラリアにする妖怪。
パプアニューギニアでは、アトバラナが家に入ってくるのを避けるため、部屋の中で火を燃やして、煙を充満させ、入り口の戸を閉めておく。
さもないと、夜になり、アトバラナがジャングルからやって来て、入り口の戸の隙間から人間を襲うからである。
アトバラナにはオスとメスがおり、夕方になるとメスのほうはボーボーという鳴き声を出す。オスの鳴き声はまた異なる。

出典:
幻想動物の事典

2017年10月4日水曜日

「アタリン」



アタリン

パプアニューギニアに伝わる精霊の一種。
食物につく、とても小さい精霊。

出典:
幻想動物の事典

今日からオセアニア編がスタート【お知らせ】

6月から始まった「中国編」も3ヶ月が過ぎ
全100体の紹介が終了しました。

2017年6月21日水曜日
「暗夜(アンヤ)」



2017年10月3日火曜日
「労虫(ロウチュウ)」


今日からはオセアニア周辺に伝わる
神話・怪異・妖怪について約100日かけて
全100体を紹介したいと思います。


お楽しみに。 by ワンタ


ブログを書いていて、もっとも気にするのは
「読みやすさ」なのですが、長い文章だと
改行が裏目に出ることもあります。
「オセアニア編」からは、長い文章のときは
改行は少なめでいいかなぁ……

2017年10月3日火曜日

「労虫(ロウチュウ)」



労虫(ロウチュウ)

中国に伝わる怪虫の一種。
人間の身体の中に住み着いて、
肺病を引き起こさせる小さな虫。

出典:
和漢百魅缶

2017年10月2日月曜日

「蓐収(ジョクシュウ)」



蓐収(ジョクシュウ)

中国神話に登場する神。五帝の一人
「少昊(ショウコウ)」と共に西方を司った。
少昊の子とも弟ともされる。
五行思想で西方は秋や金に通じるので
蓐収は金を治める金神であり、
秋を治め、秋の収穫も司る秋神である。
虎神でもあり、人面白髪で左耳に蛇があり、
虎の爪を持ち、鉞(マサカリ)を持っていて、
二頭の龍に乗っている。また蓐収には
死神の性格もあり天の刑罰の神でもある。

付注:
五行思想によると西は「金」と「秋」、
東は「木」と「春」、南は「火」と「夏」、
北は「水」と「冬」、中央は「土」を表す。

出典:
フランボワイヤン・ワールド

2017年10月1日日曜日

「鱧精(レイセイ)」



鱧精(レイセイ)

中国に伝わる鱧(ヤツメウナギ)の精。
美女に化けて人間を池の中の屋敷に
招き込んで生気を奪う。

付注:
「鱧」は現在、日本では「ハモ」を表すが、
「和漢三才図会(ワカンサンサイズエ)」
や「本草綱目(ホンゾウコウモク)」などの
江戸時代の書物には「八目鰻」の意味
として載っている。

出典:
和漢百魅缶