鑿歯(サクシ)
中国の神話や伝説に登場する怪物。古代中国南方の湿地地帯「寿華(ジュカ)の野」に棲んでいた。姿ははっきりしておらず、獣頭人身とも獣とも人間とも言われている。しかし、唯一の特徴は長さ5、6尺の鑿(ノミ)のような長い牙を持っていた。また闘いの際には、手に盾と矛を持っていた。鑿歯は寿華の野で、次々人間たちを襲って、食べて暴れまわっていた。そこに帝「堯(ギョウ)」の命を受けた「羿(ゲイ)」が征伐しにやって来た。羿が弓を持っていることを見た鑿歯は、矢を防ぐため盾を構え、牙を剥き出しにして迎撃態勢を整えた。そこで羿は鞘から宝剣を抜き、鑿歯に斬りかかると、盾は真っ二つに斬れてしまった。盾をいとも簡単に斬り裂いてしまった羿に、鑿歯は恐れをなし逃走した。しかし羿は冷静に弓を取り出し、逃げる鑿歯に狙いを定め矢を放った。すると、その矢は鑿歯の心臓に突き刺さり、鑿歯は崩れ落ち絶命した。
出典:
フランボワイヤン・ワールド
Wikipedia
プロメテウス
作者ひとこと:
鑿歯のデザインは、猿のような巨人の姿にしました。湿地にいるというので沼地で水浴びしているイメージで、水中から上半身を出している感じを描きました。
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