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2019年7月11日木曜日

「泰逢」



泰逢(タイホウ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の中山経に記されている神。萯山(敖岸之山から和山までの計五山の総称)を司り治めており、萯山の山々の南側に好んで住む。泰逢は吉祥神であり、虎の尾が生えた人間の様な姿をしている。泰逢は萯山に出入りする時には閃光を放った。この神は天地の気を動かす事が出来、また風や雨、雲を自在に起こす事も出来る。泰逢を祀る時には一頭の牡羊を犠牲にして捧げ、祭祀に用いる玉器には吉玉を用いて祀る。また鶏も一羽捧げ、捧げた後にその鶏を地下に埋める。祭祀の時の米には稲米を用いた。秦の呂不韋(リョフイ)が食客を集めて共同編纂させた書物「呂氏春秋」音初篇には、夏王朝の第14代帝・孔甲が萯山の麓で狩りをしていたところ、急に大風が吹き、天は薄暗くなってしまい、孔甲は道に迷ってしまった。これは則ち泰逢の仕業であったとある。

出典:
神魔精妖名辞典
プロメテウス
幻想動物の事典
フランボワイヤン・ワールド

作者ひとこと:
泰逢のデザインは、虎の模様のある体に虎の尾を持ち、角を持った人型の神の姿に描きました。

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