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2019年9月2日月曜日
「ヤクシャ」
ヤクシャ
インド神話に登場する鬼神。ヤクシャという名前はサンスクリット語で「超自然的存在」という意味である。ヤクシャ達には男と女があり、男はヤクシャ、女はヤクシー若しくはヤクシニーと呼ばれる。ヤクシャ達は森林に住む神霊や精霊の様な者達である。人間達は森林に住むヤクシャ達を崇め、ヤクシャ達は人間達に崇められる対価として人間達に恩恵をもたらす。男性のヤクシャは樹木や植物に宿っていたり、それら植物を司る精霊とされ、また川の精霊でもあり、人間達に作物などの実をもたらす。女性のヤクシニーは豊かな大地と水を象徴する存在とされ、人間達に豊穣の女神として崇められた。ヤクシャやヤクシニー達は善良であり、人間達に富をもたらす者達とされている。その反面、ヤクシャやヤクシニー達は人間を食らう鬼神の性格も併せ持っている。ヤクシャやヤクシニー達は富と財宝の神クベーラの眷属であるとされる。クベーラ自身もヤクシャであり、クベーラはヤクシャ族の王である。仏教ではヤクシャは「夜叉」、「薬叉」と漢訳される。夜叉は釈迦如来(シャカニョライ)の眷属を務める八柱の神々・天竜八部衆(テンリュウハチブシュウ)の一員である。また四天王に仕える八種の鬼神・八部鬼衆(ハチブキシュウ)の内の一種でもあり、夜叉達は北方を守護する多聞天(毘沙門天)に眷属として仕えている。夜叉達は空を飛び、人間の血肉を食らう悪神、鬼神として描かれる一方、正法を守り、善人を守護し、悪人のみを食らうとされ、仏法や仏教徒を守護する善神ともされる。また夜叉には「天夜叉」、「地夜叉」、「虚空夜叉」という三種があり、地夜叉以外の夜叉達は自由自在に飛行する。
出典:
Wikipedia
神の文化史事典(白水社)
ゼロからわかる インド神話(イースト・プレス)
作者ひとこと:
ヤクシャのデザインは、手に宝珠と斧を持った角の生えた人間の様な姿、所謂、日本の鬼の様な姿に描きました。
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