今年の干支が子という事で、知り合いの大国主命に招待され、根の堅洲国に行って来ました。僕は年明け前から、ネズミ達と一緒に宴会の準備をしました。僕の他には須佐之男命(スサノオノミコト)や大黒天(ダイコクテン)、須勢理毘売命(スセリビメノミコト)、蚶貝比売(キサガイヒメ)と蛤貝比売(ウムガイヒメ)など、大国主命に関係のある兄弟縁者・八十神(ヤソガミ)たちも招待されており、琴の音色と共に酒宴が始まりました。最初、宴は和やかでしたが、スサノオが次第に悪酔いし、過去にスセリビメを娶られた時の事を話題にして、主催者の大国主に文句を言い出しました。初めは笑顔で聞き流していた大国主でしたが、あまりに文句と悪口を言われるので怒りが爆発、スサノオをスセリビメが、大国主を八十神達が止めましたが、遂に喧嘩が始まってしまいました。まずスサノオが宴の会場を火の海にしてしまいました。僕とネズミ達は大黒天と共に逃げ、避難の為に大きな穴の中へ逃げ込みました。穴の上を炎が通って行き、事無きを得ました。その間も八十神やスセリビメ、ウムガイ、キサガイは消火をしていましたが、炎の勢いは衰えません。火を消そうと今度は、大国主が大水を放出しました。大水はスサノオの放った火炎を消しましたが、様々なものを押し流しました。僕たちも大水に押し流されて、穴の奥深くに入ってしまいました。穴の奥は黄泉比良坂(ヨミノヒラザカ)に通じており、そこに菊理媛(ククリヒメ)がいました。僕たちはここに来てしまった経緯を話すと、ククリヒメは快く根の堅洲国に帰る道案内をしてくれました。無事に僕たちは根の堅洲国に帰って来ましたが、まだスサノオと大国主は喧嘩をしていました。ククリヒメが二柱の間に入って仲裁すると、二柱とも反省し、火事と大水でメチャクチャになった会場を元に戻してくれました。それからは宴を再開する事になり、何事も無くその後の宴は終わりました。そうして帰って来たので、明日から「絵の紹介と解説」を再開します。
by マゴラカ
↑ 須佐之男命(左)と大国主命(右)
↑ 蚶貝比売・旧鼠・蛤貝比売(左上)と八十神(左下)と須勢理毘売命(右上)と菊理媛(右下)と大黒天(中下)とネズミ達(周り)
0 件のコメント:
コメントを投稿