自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年12月4日金曜日

「帝江」


帝江(テイコウ)<帝鴻>

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の西山経に記されている神。帝江は、西山の天山という山に住んでいる神である(帝江は、天山から流れ出ている英水という川が湯谷に注ぐ辺りに住んでいる神である、とも言われている)。この天山の山上には金属鉱物と玉石が豊富にあり、また、ここからは雄黄(ゆうおう。ヒ素の硫化鉱物)なども産出する。この帝江は、黄色い袋の様な姿をしており、六本の足と四つの翼を持っている。また、帝江には頭が無く、目も顔もない。この神は全身に炉の中の炎の様な赤い光を纏っている。この帝江は歌や舞についての知識に精通している。この帝江は神であるとされるが、神獣の様な存在であるとされていたり、神鳥であるという説もある。中国神話において、古代中国の神話時代の帝王である「舜(シュン)」によって中原(チュウゲン)の四方に流された四柱の悪神「四凶(シキョウ)」という神々が登場するが、その四凶の内の一柱である「渾沌(コントン)」という悪神は、「帝鴻氏(テイコウシ)」という古代の帝王の子孫であるとされている。この「帝鴻氏」とは、帝江の事であるとされ、帝江は渾沌の祖先だとされる。また帝江自身が渾沌と同一視される事もある。また、古代中国の神話時代の帝王である「黄帝(コウテイ)」は帝鴻氏とも呼ばれており、黄帝と帝江は同一のものとする説もある。

出典:
Wikipedia
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
幻想類書
プロメテウス
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
帝江のデザインは、山海経に描かれている帝江の挿し絵を参考にして描きました。

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