イムギ
韓国の伝説に登場する幻獣、または妖怪の一種。このイムギは、龍になり損ねた大蛇である。イムギは川や沼に棲んでいる大蛇である。一説には、このイムギは角の無い龍の姿をしているという説もあるが、イムギの正確な姿を描いた文献が見当たらない為、創作物ではアオダイショウの姿をした龍や大蛇の姿で描かれているらしい。伝承によればアオダイショウは千年生き続ければ龍となると言われており、その間に、アオダイショウは五百年生き続ければイムギになり、更にそこから五百年を生き続ければ、口に宝玉を咥えて龍となり、竜巻を伴いながら天へと昇って行くと言われている。ただしアオダイショウ・イムギが千年もの長い間生き続けても必ずしも龍になれるという訳でもなく、そのイムギが龍になれるかどうかの運命は、人間の舌にかかっている。イムギが最初に出会った人間がイムギを見て、「龍だ」と言ってくれれば、その言われたイムギは無事に龍になれる。イムギが最初に出会った人間がイムギを見て、「蛇だ」と言うと、そう言われたイムギは、龍になる事を再び最初からやり直す事になってしまう。韓国にはイムギに関する伝承が伝わっている。その伝承によると、ある所に千年間、龍になろうと一生懸命努力をしていたイムギがいた。ある日、イムギが龍になる修行を行っていると、目の前を赤ん坊を抱えた老婆が通り過ぎようとしていた。老婆はイムギを見て、「あの蛇を見なさい」と赤ん坊に言った。しかし赤ん坊はイムギを見て間違って、「あの龍を見て」と訂正した。この言葉を聞いたイムギは、無事に龍となって天へと昇って行く事が出来た。龍は赤ん坊に心から感謝をし、この赤ん坊が暮らしている一帯の土地を肥沃な土地へと変え、更に水の心配が要らない様に、大きな池まで作ってくれたと言う。この他にも様々なイムギや龍にまつわる伝承が韓国のあちこちに伝わっている。
出典:
ピクシブ百科事典
幻想動物の事典
作者ひとこと:
イムギのデザインは、波を起こしながら水中から頭を出した、龍の様な大蛇の様な姿に描きました。
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