狢の提灯(ムジナノチョウチン)
狢や狸の悪戯だとされており、夜空にぼんやりと大きな提灯のあかりのようなものが突然浮かんで、人を驚かしたりする。茨城県・千葉県などに伝わる。必ず木の枝に寄り添って出ているので、すぐ「狢の仕業だな」とわかったりもしたという(「子どもの歳時と遊び」)。光が赤い色や黄色をしている(「龍ヶ崎市史民俗調査報告書」一馴柴・八原地区)という特徴は「狐火(キツネビ)」や「狢火(ムジナビ)」に共通する部分であり、「人魂(ヒトダマ)」などとは異なる部分でもある。
出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)
作者ひとこと:
狢の提灯のデザインは、狢が口から怪火を出して、それを空中に上げようとしている姿に描きました。
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