嘉平火(カヘイビ)<嘉平の火>
日本の和歌山県に伝わる妖怪で、怪火の一種である。和歌山県の安久川下流に新田と呼ばれる地域がある。汐に浸かる地域であったが、嘉平次という男が堤を築き、この地に新田を開拓し、後に大庄屋へと売却した。嘉平次が没した後、毎年田植えの時期になると堤に怪火が現れ、夜な夜な田を見回る様に動き、消えるという事があった。村人達は嘉平次の霊が見回りに来るのだと噂し、それを聞いた大庄屋は自分の墓地に嘉平次の墓を建立し、菩提を弔った。嘉平次の墓は現在でも顕在しており、嘉平次の功績は語り継がれている。
出典:
妖怪邸・妖堂 日記帳
作者ひとこと:
嘉平火のデザインは、頭に三角頭巾を被った、顔のある怪火の姿を描きました。
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