ニオノ
パプアニューギニア領のビスマルク諸島にあるニューブリテン島に伝わる死霊、霊魂であるニオノは普段は人間の体内にあるが、その人間が寝ていたり、気が遠くなった時に体外に出る。人間が病気に罹るのは、その人間のニオノが体内から離脱した事によって起こる。また人間が死ぬと、その人間のニオノは体外に出る。死んだ人間のニオノは体外に出ると、霊魂の国である「マタナ・ニオン」に行く。生前貧しかった人間のニオノは「ヤクピラ」と呼ばれる所に行く。この様なあの世に関しては、この世で臆病な者は、あの世に行くと勇敢になるという伝承もある。また、この世に現れた霊魂(ニオノ)はカブトガニの形で病人の周囲をうろつく事がある。
出典:
幻想動物の事典
作者ひとこと:
ニオノのデザインは、カブトガニの姿で描きました。
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