金慢鬼(キンマンキ)
密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。金慢鬼も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。金慢鬼は、水中に棲む精魅鬼の内に入っている鬼神である。金慢鬼の性質は記されていないが、名前がそのまま、この鬼神の行動や容姿を表すのだろう。「金(キン、コン)」という字は「かね。金属の総称」「こがね。きん。黄金」「かね。おかね。貨幣。金銭」「金属で作られた楽器。八音(金、石、糸、竹、匏、土、革、木)の一つ」「金色。黄金色。黄色い」「かたい。かたいもののたとえ」「黄金のように美しいもの、貴重なもののたとえ」「五行の一つ。方位では西。色では白」「星の名前。金星」という意味の字である。また、「慢(マン、バン)」という字は「おこたる。なまける。いいかげんにする」「あなどる。軽くみる。見下す」「おごる。おごりたかぶる。思い上がる」「ゆるい。ゆるやか。ゆっくり」「おそい。だらだらと長引く」という意味の字である。
出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
漢字辞典オンライン
作者ひとこと:
金慢鬼のデザインは、ブヨブヨとした体を持っている、水中に棲んでいる精霊か妖怪というイメージで描きました。
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