自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年8月7日土曜日

「為変怪鬼」


為変怪鬼(イヘンゲキ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。為変怪鬼も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。為変怪鬼は、水中に棲む精魅鬼の内に入っている鬼神である。為変怪鬼の性質は記されていないが、名前がそのまま、この鬼神の行動や容姿を表すのだろう。「為(イ)」という字は「する。…とする。…にする。なす。行う」「なる。…となる。…になる。できあがる。物事が成就する」「つくる。こしらえる。設ける。つくりあげる」「おさめる。まとめる。統治する」「なおす。治療する」「いつわる。まねする。まねをして学ぶ」「「や」「か」と読み、疑問・反語をあらわす」「ため。ためにする。助ける」という意味の字である。また「変怪(ヘンカイ)」とは、「明らかに普通でない、あるいは不具である人、あるいは動物」「想像上の生き物で、普通は人間や動物の様々な部位からできている」という意味である。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
漢字辞典オンライン
ことばさあち
Weblio類語辞典

作者ひとこと:
為変怪鬼のデザインは、この妖怪は様々な怪物の姿に化けて人間を驚かせるというイメージを持ちました。イラストでは、牛の怪物や大蛇に化けようとしている所という感じです。

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