ウィンドヌス
ケルト神話に登場する神の内の1柱。フランスのブルゴーニュ地方のシャティヨン=シュル=セーヌのエサロワにある神殿で崇拝されていたこの神は、特に眼病の治癒に特化した神であった。ウィンドヌスという名は、「澄みわたった光」を意味している。その神殿にはウィンドヌスの名を体現するかのように、光り輝く太陽神の頭部が彫刻されたペディメント(古代建築の三角形の切妻壁)に刻まれていた。おそらくウィンドヌスは、その名前の通りに人々の目に光をもたらすと考えられていたのだろう。そのため多くの人々が、ウィンドヌスの力に頼り、青銅の板に目の紋様を刻んだ呪具を神殿に奉納していた。また、一般的な治癒の神としても広く信仰されていたらしく、果物や菓子を持った手や、病の部位を象った樫、あるいは石材の彫像も数多く発見されている。治療の泉を持つフランス東部ブルゴーニュ地方のエサロワの神殿で信仰されていたのが、このウィンドヌスという神である。ウィンドヌスは、光を放つ太陽神の姿で描かれ、特に眼病に対して霊験を持っていたとされる。人々はこの神に青銅の飾り板、果物や菓子を持った手や病気の部位を象った偶像を捧げ、快癒を祈ったという。
出典:
ケルト神話(新紀元社)
作者ひとこと:
ウィンドヌスのデザインは、三つの目を持った神の姿に描きました。
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