柿木の怪虫(カキノキノカイチュウ)
柿の幹にくっついていたという不思議な虫。蝸牛の様なまるいかたちで、細い七寸(約21cm)くらいの尻尾がついており、目のあたりには黒い模様があり、口をぱくぱくさせていたという。玄紀先生「日東本草図纂(にっとうほんぞうずさん)」(巻八)で「怪虫」と記載されている話にみられる。武蔵国の今里村(東京都港区)の桑原坂にあったお豆腐屋さんの柿の木にいるのが見つかり、子供たちが捕って殺したという。この怪虫には、ちゃんとした呼び名もあったらしいが、伝わっていないと記されている。
出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)
作者ひとこと:
柿木の怪虫のデザインは、つぶらな目と長い尾を持った怪虫の姿に描きました。
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