イクータユーク
イヌイットに伝わる怪物。名前は「穴を開ける者」という意味。同じく怪物である弟とともに、自分たちの縄張りに入ってきた人間は、一人残らず捕まえ、人間の背中に死ぬまで穴を開け続ける。イクータユークに殺された人間の死体の上を、イクータユークの弟は石で覆う。イヌイットたちは新しい石の山「イヌクスート」が積み上げられているのを見て、犠牲者が出たことを知るのである。この怪物の兄弟は、最後一人の男によって追い詰められ、イクータユークはとうとう成敗された。イクータユークの弟は逃げ延びて、二度と姿を現すことはなかった。
出典:
幻想動物の事典
世界の怪物・神獣事典(原書房)
作者ひとこと:
イクータユークは人間を襲って、その身体に死ぬまで穴を開けるということだったので、人を襲う蜂の怪物をイメージしてデザインしました。
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