モーモス<モモス>
ギリシア神話に登場する神の内の一柱。このモーモスは、非難や皮肉を擬人化した神である。ヘーシオドスの「神統記」によると、夜の女神「ニュクス」が相手を必要とせずに生んだ子供であるという。キケローは「神々の本性について」の中で、幽冥の神「エレボス」とニュクスの子供の神達の内の一柱としてモーモス(クエレッラ)の名前を挙げている。散逸した叙事詩「キュプリア」によると、10年にも及ぶトロイア戦争はモーモスの建議によって起きた。すなわち、主神「ゼウス」は雷か大洪水を用いて人間を滅ぼそうとしたが、モーモスはこれに異を唱え、女神「テティス」と「ペレウス」の結婚、および絶世の美女「ヘレネー」の誕生によって大戦争を起こし、人間の数を減らす事を勧めた。モーモスは「イソップ寓話」において、非難される点がない完璧なものは存在しない、という寓話にも登場している。ゼウスが「牛」を、「プロメテウス」が「人間」を、「アテナ」が「家」を創ったとき、判定者に選ばれたモーモスは「牛は角で突くところが見えないから目を角の上に、人間は悪い奴か気付けないから心を外側に、家は悪い奴が隣に住んでもすぐに引っ越し出来ないから車の上に建てるべきだった」と非難した。ゼウスは腹を立てモーモスをオリュンポスから追放した。
出典:
Wikipedia
作者ひとこと:
モーモスのデザインは、頭に角を生やした魔神の姿に描きました。
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