自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2025年8月29日金曜日

「鎌切り」


鎌切り(カマギリ)

「鎌鼬(カマイタチ)」のこと。群馬県で呼ばれる。群馬県川場村では、「頽馬(ダイバ。馬が突然倒れてしまったりすることをこう呼んでおり、それを引き起こすとされる悪魔・神のようなもの)」のことを、「カマギリのようなもの」(【ダイバ神資料】)ともしている。風と一緒に馬にあたって害をするものと見ていたようである。「かまぎり」や「かまいたち」は群馬県では螳螂の地方名(【上州の風土と方言】)としても用いられており、こちらは頽馬と関係ないとみえるが、少し判別が難しい語彙として注意が必要である。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
鎌切りのデザインは、螳螂の様な手足を持った、小さな鎌鼬の姿に描きました。

2025年8月27日水曜日

「とうかっ火」


とうかっ火(トウカッピ)

「狐火(キツネビ)」のこと。提灯がいくつも並んでいるような光が列をつくりながら、点滅したりしたという。埼玉県など各地で呼ばれているもので、「狐のとうかっ火」とも呼ばれる。(【埼玉県史民俗調査報告書(山村地帯民俗調査)」、【新曽・上戸田の民俗】) 埼玉県皆野町などでは、この行列が見えてしまったときは、履物を脱いで裏返しにしてその上に座り、煙草を吸えば消えるといわれていた。(【埼玉県史民俗調査報告書(山村地帯民俗調査)】)

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
とうかっ火のデザインは、狐の様な顔がある火の玉が沢山いる姿に描きました。

2025年8月25日月曜日

「風玉」


風玉(カゼダマ)


「カザダマ」ともいう。岐阜県揖斐郡徳山村(現・揖斐郡揖斐川町。徳山村の地域は徳山ダムとなった)に伝わる怪火の一種。風玉は、お盆くらいの大きさの明るいもので、明治30年(1897年)の大風の時、この風玉がたくさん出て、周囲が明るくなった。嵐の最中、山から出てきて何回も行き来していたのだという。

出典:
瓶詰妖怪
怪異・妖怪伝承データベース
日本怪異妖怪事典 中部(笠間書院)

作者ひとこと:
風玉のデザインは、四つの目を持った怪火の姿に描きました。

2025年8月22日金曜日

「ガス玉」


ガス玉(ガスダマ)

山梨県都留市の平栗と加畑に伝わる怪異、または怪火の一種。このガス玉は、「平栗・加畑の民俗」に報告されている。話者が子供の頃、火の玉やガス玉が出た時は、おじいさんやおばあさんの魂が出たとされた。とあるおじいさんの家の屋根から火の玉がお寺へ向かって飛んでいき、それから一日や二日経つと死んでしまったのだという。別の話では、桂川でガス玉が爆発して昼間のように明るくなったのだという。また、中が透き通るようなガス玉がほわんほわんと前の方へ行くのを見たのだという。

出典:
日本怪異妖怪事典 中部(笠間書院)

作者ひとこと:
ガス玉のデザインは、中が透き通ったシャボン玉の様な怪火の姿に描きました。

2025年8月20日水曜日

「狐者異」


狐者異(コワイ)

日本の妖怪の一種。この狐者異は、天保12年(1841年)刊の怪談集「絵本百物語」にある妖怪である。狐者異は我慢強情、すなわち自己中心的で驕慢な者の別名にして、俗にいう無分別者のことであるという。生きているうちには法を無視して人を恐れずして人のものを取り食らい、死して後は妄念執着の思いを引いて無量の形をなし、仏法世法の妨げをなすという。経典もこの疑心を狐になぞらえており、恐るべきは自己の悪念で、この頓着を捨て去らぬときは仏さえも嫌い恐れると説いている、と解説されている。また、恐ろしいことを「こわい」というのは、この狐者異が由来であるとも記されている。絵には振り売りのうどんを喰らおうとする恐ろしげな化物の姿が描かれている。

出典:
【妖怪図鑑】新版TYZ

作者ひとこと:
狐者異のデザインは、口の中に牙を持った妖怪の姿に描きました。

2025年8月18日月曜日

「荒火」


荒火(アレビ)

石川県鳳至郡能都町高倉地区(現・鳳珠郡能登町)に伝わる怪火の一種。昔、海上に青い火が焚かれているように見える時があった。これを「荒火」と呼び、雨が降った晩とか小雨が降る晩に出てくる。その高さは三、四尺(約0.9m~1.2m)ほどで、同じ船に乗っていた三人が同時に見たが、害を加えてくることはなかったという。

出典:
日本怪異妖怪事典 中部(笠間書院)
怪異・妖怪伝承データベース

作者ひとこと:
荒火のデザインは、燃え上がる怪火の姿に描きました。

2025年8月15日金曜日

「カザボコ」


カザボコ

富山県下新川郡生地町(現・黒部氏生地)に伝わる怪異の一種。一般に光るものは海が荒れる前兆なので、漁師が最も忌むものである。生地では「カザボコ」といって、青い玉が天から下がってくると風が吹くのだという。

出典:日本怪異妖怪事典 中部(笠間書院)

作者ひとこと:
カザボコのデザインは、垂れ下がる雲の中にある玉の姿の怪異に描きました。

2025年8月13日水曜日

「六首沢」


六首沢(ロククビサワ)



作者ひとこと:
六首沢のデザインは、欅の葉っぱと一緒に下がってくる六つの生首の姿に描きました。

2025年8月11日月曜日

「舞首」


舞首(マイクビ)

日本の妖怪の一種。この舞首は、天保12年(1841年)刊の怪談集「絵本百物語」にある妖怪である。寛元(1243年~1247年)の頃、鎌倉検非違使の放免(微罪犯を検非違使の手下としたもの)に、小三太、又重、悪五郎という三人がいた。伊豆の真鶴が崎(神奈川県真鶴町)で祭があった時、その酒席でこの三人が争いを始めた。小三太と又重は共謀して大力無双の聞こえある悪五郎を討とうとしたが、悪五郎はそれを見破って一刀のもとに小三太を斬り殺し、小三太の首を切断した。しかし逃げ出した又重を追跡する途中、悪五郎は山中で石に躓き転倒してしまった。この好機に又重は悪五郎に斬りかかり、起き上がった悪五郎は又重を刀で突いて反撃した。又重と悪五郎の両者は組み合い争ううちに足を踏み外し、共に海へと転落してしまった。又重と悪五郎が互いの首を刀で掻き落とすと、二つの首は体を離れた後も海中で争いを続けた。やがて悪五郎の腰に提げられていた小三太の首も躍り出て、この争いに加わった。夜には三人の首が噛みつき合い、火炎を吐いて争い、昼には海水が渦を巻いて巴の様相を見せたため、この場所は巴が淵と名付けられたという。「絵本百物語」の本文ではこの様な話となっているが、絵につけられた詞書では「三人の博徒勝負のいさかひより事おこりて公にとらはれ、皆死罪になりて、死がいを海にながしけるに、三人が首ひとところによりて、口より炎をはきかけ、たがひにいさかふこと昼夜やむことなし」とあり、三人の博徒が勝負上の諍いから捕らえられて死罪になり、海に流された死骸の首が一箇所に集まり昼夜を問わず争うようになったと解説されており、本文と違った解説がされている。

出典:
【妖怪図鑑】新版TYZ
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
舞首のデザインは、三つの男性の首の姿の妖怪に描きました。

2025年8月8日金曜日

「アポ」


アポ

フィリピンのルソン島北部の山岳地帯に暮らすイスネグ族に伝わる妖怪の一種。このアポは、赤痢で死んだ人間の腎臓を喰う妖怪である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
アポのデザインは、大きな口を持った妖怪の姿に描きました。

2025年8月6日水曜日

「シグルタン」


シグルタン


作者ひとこと:
シグルタンのデザインは、女性の姿をした魔物に描きました。

2025年8月4日月曜日

「アングル」


アングル


フィリピンのルソン島北部の山岳地帯に暮らすイスネグ族に伝わる妖怪、または精霊。アングルは、斧を持っている妖怪(または精霊)である。このアングルは人間に襲いかかり、持っている斧の柄の方で人間を殺す。

出典:
幻想動物の事典
ピクシブ百科事典(「フィリピンの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
アングルのデザインは、先の尖った柄の斧を手に持っている、鬼の様な姿の妖怪に描きました。

2025年8月1日金曜日

「アンラッバン」


アンラッバン


作者ひとこと:
アンラッバンのデザインは、8つの眼を持った頭と、両手だけの姿の魔物の様な精霊に描きました。