鈎蛇(コウダ、コウジャ、ゴウシォ)<鉤蛇>
中国に伝わる怪蛇、怪物、または幻獣。鈎蛇の体長は20m以上あり、尾の先端が分かれている。この鈎蛇は水中におり、近くを動物が通りかかると、尾に生えた鈎で動物を水中に引き込んで捕食してしまう。鈎蛇の性格は凶暴で、猛獣にすら襲い掛かる。また鈎蛇は毒も持っている。鈎蛇と蛇との違いは、その尾で、鈎蛇の尾は先端が分かれており鈎の様になっている。宋の李石は「続博物誌」の2巻で、【先提山に鈎蛇があり、体長は七、八丈(約20~30m)で尾の先端は分かれて居り渓流の水中に住んでいた。そして尾の鈎を使って岸の上にいる人や牛を水中に引き込んで食べてしまった】と書いている。また、古代中国の地理書「山海経」の中山経には【東流は大江に注ぎ、その中に多くの大蛇(怪蛇)がいた】とある。本文中では大蛇としか呼ばれないこの蛇について、晋の郭璞(かくはく)は【今、永昌郡(現在の雲南省西部)に鈎蛇がおり、体長は数丈(一丈は約3m)で尾は分岐しており、水中にいて、尾の鈎で岸の上にいる人、牛、馬を(川に)引き込んでむさぼり食う】と註釈している。
出典:
プロメテウス
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Dragon Banquet~竜の宴~
作者ひとこと:
鈎蛇のデザインは、2つに分かれた尾の先端に鈎が付いた巨大な蛇の怪物に描きました。
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