カテュタユーク
カナダの北部一帯や、アメリカ合衆国のアラスカ州や、グリーンランドに居住している先住民族であるイヌイットに伝わる(カナダ北東部にある東ハドソン湾・ポヴングニトゥク地方および、ケベック州に住むイヌイットに伝承されているとも)妖怪の一種。このカテュタユークは、胴体がなく、大きな頭が直接足に付いている女性の姿をしている。胸は頬から直接生えてきており、性器は顎にある。または、頭に直接、鳥の脚が生えており、頬に乳房、顎に性器を持つ「頭足人(頭から直接足が生えており、胴体がない人間の姿)」の姿をしている。髪の毛を翼にして空を飛び、顔には各性別をあらわすタトゥーが彫られている。このカテュタユークは、壁をすり抜ける事が出来、意のままに自由に、人間の住居の中に入る事が出来た。しかし、この壁をすり抜ける際、カテュタユークは、頭を良くぶつけてしまう事が多いとも言われている。うち捨てられたイグルーや、人が住まなくなったあばら家の中に侵入して、そのまま棲み着き、落ちている生ゴミや、残っている食べ物の残りカスを食べる。また、カテュタユークが棲み着いていると知らずにイグルーやあばら家に足を踏み入れた人の前に突然飛び出して来て、人間を驚かせる事もある。また、あばら家やイグルーの中に打ち捨てられた寝床の中に隠れる習性があり、たまたまその上に乗った人間を怖がらせたりする。また、人間を追いかけ回したりする事もあると言う。
出典:
神魔精妖名辞典
ピクシブ百科事典
和漢百魅缶
幻想動物の事典
世界の怪物・神獣事典(原書房)
作者ひとこと:
カテュタユークのデザインは、頬から乳房が生えている、頭から直接足が生えている、女性の妖怪の姿に描きました。
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