頭部の無い小柄な人影(トウブノナイコガラナヒトカゲ)
ある少年の夢の中に毎晩出てきたというふしぎな存在。「本当にこわい! 学校の怪談スペシャル」では、千葉県に住む少年のはなしとして語られている。夢にいつも頭部の無い小柄な人影が出て来て、その人影に腕を引っぱられながら山の途中にあるお地蔵さんのところへ丸い石を持ってゆく、という内容だった。少年が兄に相談をすると、ハイキングのときに少年が山で蹴とばして遊んでいた丸い石なのではないかということになり、確かめにゆくと、今まで何の変哲もない丸い石だと思っていたそれは崩れた石地蔵の頭らしいもので、夢でおぼえのあるような道をたどると本当に地蔵があり、頭がなかったという。
出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)
作者ひとこと:
頭部の無い小柄な人影のデザインは、真っ黒い体の、頭のないお地蔵さんの姿に描きました。