自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2019年11月1日金曜日

私的メモ「即位礼正殿の儀」

※本記事は、書き換える場合もあります。

令和元年10月22日(火)

皇室典範
第四条 天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。
第二十四条 皇位の継承があつたときは、即位の礼を行う。

天皇の退位等に関する皇室典範特例法
(趣旨)
第一条 この法律は、天皇陛下が、昭和六十四年一月七日の御即位以来二十八年を超える長期にわたり、国事行為のほか、全国各地への御訪問、被災地のお見舞いをはじめとする象徴としての公的な御活動に精励してこられた中、八十三歳と御高齢になられ、今後これらの御活動を天皇として自ら続けられることが困難となることを深く案じておられること、これに対し、国民は、御高齢に至るまでこれらの御活動に精励されている天皇陛下を深く敬愛し、この天皇陛下のお気持ちを理解し、これに共感していること、さらに、皇嗣である皇太子殿下は、五十七歳となられ、これまで国事行為の臨時代行等の御公務に長期にわたり精勤されておられることという現下の状況に鑑み、皇室典範(昭和二十二年法律第三号)第四条の規定の特例として、天皇陛下の退位及び皇嗣の即位を実現するとともに、天皇陛下の退位後の地位その他の退位に伴い必要となる事項を定めるものとする。

午前中:即位礼当日賢所大前の儀(ソクイレイトウジツカシコドコロオオマエノギ)



☆午前9時頃から皇居・宮中三殿 賢所にて、「即位礼当日賢所大前の儀」などの宮中祭祀が行われた。
☆午前11時頃には、参列者を乗せた車が続々と皇居・宮殿に到着し、宮内庁や皇宮警察の職員が忙しなく動いていた。

伊勢神宮(イセジングウ)にて:即位礼当日祭(ソクイレイトウジツサイ)

☆午後10時頃。皇室の祖とされる天照大神が祀られた三重県の伊勢神宮で行われた。「即位礼正殿の儀」が行われる当日に、大宮司と神職らが国家と国民の繁栄を祈る祭り。大宮司らが五丈殿(ゴジョウデン)で辛櫃(カラヒツ)に入ったアワビや果物を備えてお祓いをしたあと、正殿の中で祝詞(ノリト)を上げて天皇陛下の即位を祝った。
☆天皇皇后両陛下は、11月22日・23日に伊勢神宮を参拝される予定。午後からは地元の有志らが宇治橋前に即位を祝う記帳台を設置するなど、この日一日はお祝いムードに包まれた。

「即位礼正殿の儀」前の天候について。



「天叢雲剣の力だ」的な内容も、Twitterの中で散見されていたので、ひとこと。『日本書紀(ニホンショキ)』の一書(アルフミ。異伝を紹介したもの)には「蓋(ケダ)し大蛇(オロチ)居る上に、常に雲気(クモ)有り。故以(モ)て名(ナヅ)くるか」とあり、天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)があるところには常に雲がかかっているというだけで、雨や虹に直接的な関係はない。
(出典:『日本書紀(一)』岩波文庫)



面白い加工をしている人をTwitterの中に見つけたのでご紹介。





皇居上空にかかった虹だけではなく、富士山には今年初の冠雪があり、静岡浅間神社では季節外れの桜が咲いたらしい。ちなみに富士山の頂上も「富士山本宮浅間大社(フジサンホングウセンゲンタイシャ)」の奥宮があるので、どちらも木花開耶姫(コノハナノサクヤヒメ)が祀られている。

即位礼正殿の儀(ソクイレイセイデンノギ)

象徴天皇となってからは二回目の式典であるが、前回の崩御に伴う儀式とは違って、譲位による晴れやかな印象の儀であった。
☆12時半頃、出席する要人が続々と到着した。中国・王岐山国家副主席、イギリス・チャールズ皇太子は、1990年「平成の即位礼」にも参加。スペイン・フェリペ6世国王とレティシア王妃、ブータン・ワンチュク国王夫妻。安倍総理をはじめ、歴代総理大臣(福田元総理、小泉元総理、森元総理等)も出席。スポーツ界からは谷亮子、伊調馨選手、澤穂希、王貞治が出席。
☆午後1時6分、予定よりも遅れて「即位礼正殿の儀」が始まった。



両陛下が松の間お出まし

☆松の間は宮殿の中で最も格式の高い場所で、すべてケヤキの床張りである。信任状捧呈式、勲章親授式などが行われるところでもある。
☆黄櫨染御袍(コウロゼンノゴホウ)と呼ばれる天皇専用の装束は、中国・唐の皇帝の色からきていて、赤みがかった黄色をしている。太陽が最も高く昇ったときの色とされている。
☆隣りには十二単を身に纏った皇后陛下がおられた。実際には十二枚重ねて着るのではなく、五衣(イツツギヌ。5枚)、打衣(ウチギヌ)、表着(ウワギ)、唐衣(カラギヌ)の計8枚。

13:12~
高御座(タカミクラ)・御帳台(ミチョウダイ)を開帳

☆1300年以上「高御座」は使われてきたが、現在あるものは大正四(1915)年11月10日に行われた、大正天皇の御大礼(即位の礼)のときに作られた。

午後1:17~
天皇陛下おことば

さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。ここに「即位礼正殿の儀」を行い即位を内外に宣明いたします。上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら憲法にのっとり、日本国及び日本国統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。国民の叡智とたゆみない努力によって我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。

午後1:21~
首相の「寿詞(ヨゴト)」

謹んで申し上げます。天皇陛下におかれましては、本日ここにめでたく「即位礼正殿の儀」を挙行され、即位を内外に宣明されました。一同こぞって心からお慶び申し上げます。ただいま、天皇陛下から上皇陛下の歩みに深く思いを致され、国民の幸せと世界の平和を常に願い国民に寄り添いながら日本国憲法にのっとり、象徴としての責務を果たされるとのお考えと我が国が一層発展し、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを願われるお気持ちを伺い、深く感銘を受けるとともに敬愛の念を今一度、新たにいたしました。私たち国民一同は、天皇陛下を日本国及び日本国民統合の象徴と仰ぎ心を新たに、平和で、希望に満ちあふれ誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ時代を創り上げていくため最善の努力を尽くしてまいります。ここに、令和の代の平安と天皇陛下の弥栄をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。

午後1:24~
首相の万歳三唱のあと、皇居近くの北の丸公園で、自衛隊が21発の礼砲を打ち上げた。
☆その後、両陛下がご退出。

饗宴の儀(キョウエンノギ)



☆午後7時頃。天皇皇后両陛下は赤坂御所から皇居・宮殿へ向かった。饗宴の儀の会場には参列者が続々と集まってきた。安倍総理夫妻をはじめ、両陛下と親交の深い海外の王族など、約400名の外国賓客が招待されていた。
☆午後7時20分頃、天皇皇后両陛下は宮殿・竹の間で参列者を笑顔で迎えられた。その後「即位礼正殿の儀」で使われた「高御座」「御帳台」が公開され、参列者の方々が興味深そうに見学された。
☆午後9時頃。天皇皇后両陛下が豊明殿に入り、即位礼正殿の儀に参列した約400名の外国賓客の方々との祝宴が始まった。
☆日本の伝統料理を活かしながら和洋折衷
☆前菜は、かすご鯛姿焼、海老鉄扇、鮑塩蒸、百合根、鴨綿焼、
☆グリーンアスパラの牛肉巻きは、菜食主義の方用に、牛肉ではなく湯葉で巻いていた。一国の晩餐会においてはフランス料理と決まっているが、180近くの国々に合わせ、それぞれの献立が用意されていた。
☆午後10時50分頃。一部の車が会場をあとにした。

☆祝賀御列の儀は、11月10日に延期となった。
☆11月14日・15日には「大嘗祭」が行われる予定である。


出典:
ANN NEWS(テレ朝・10月22日放送)
バイキング×グッディ!×FNN Live News 即位の礼SP(フジテレビ・10月22日放送)
深層NEWS「即位の礼 女性・女系天皇の是非を徹底討論!」(BS日テレ・10月22日放送)

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