プンタン
ミクロネシア北西部にあるマリアナ諸島や、マリアナ諸島南端の島であるグアムに伝わる神話に登場する原初の巨人。この巨人の身体から天地や太陽、月などが生じた。神話によると、かつて世界の始まりには水しかなく、その水の中を兄であるプンタンと妹である「フウナ」という巨人の兄妹が歩き回っていた。ある日のこと、プンタンはフウナに自分の死後の事について遺言を残す事にした。その遺言によると、自分(プンタン)の二つの目をそれぞれ太陽と月にする事、眉から虹を作る事、背中で空を、身体で島々を作る事、そして、その島々の砂利から人間を作る事というものであった。プンタンの死後フウナは忠実に遺言を守り、太陽、月、虹、空、島々を作り、島の赤い土を海の水と混ぜて大きな岩も作った。その岩を小さな石と砂利とに割ると、その砂利が人間達になった。
出典:
ハワイの神話と伝説
幻想世界神話辞典
作者ひとこと:
プンタンのデザインは眉を虹、肩に太陽と月を乗せた姿に描きました。巨大さを表す為に、上半身だけを描いています。
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