モコ・カーカーリキ
ニュージーランドの先住民であるマオリに伝わる、人間に病気や痛みといった悪影響を引き起こす、目に見えない超自然的な存在達である「アトゥア」の内の一種で、そのアトゥアが虫や鳥などの物質的な姿をとって人間の目に見えるように顕在化したもの「アリアー」の中でも最も恐ろしいアリアーが、このモコ・カーカーリキであるとされる。またモコ・カーカーリキは死後も地上を彷徨い続けている亡霊「ケーフア」が顕現(姿を変えたもの)したものであるともされる。モコ・カーカーリキという名前は「緑のヤモリ」という意味で、ニュージーランドに実際に棲息するヤモリの一種の事である。このヤモリの出す、独特の笑い声の様な鳴き声は、現地では死を呼ぶ声であると恐れられた。モコ・カーカーリキは死にかけた人間を見つけると、その人間に取り憑き、その人間の腸(ハラワタ)を貪り食う。
出典:
神魔精妖名辞典
作者ひとこと:
モコ・カーカーリキのデザインは、ヤモリをモチーフにした奇妙な姿の精霊を描きました。
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