ミル・クラ
ポリネシアのクック諸島にあるマンガイア島に伝わる地下世界に住んでいる悪魔達の女王で、彼女は醜い姿をしている。ミル・クラという名前は「赤い」という意味があり、地獄で燃え盛る業火を象徴している。ミル・クラは死んで旅立った魂を自らの配下である「アカアンガ」という悪魔に命じて魂を捕らえさせ、捕らえた魂は地獄で燃え盛る業火にくべて焼き、ミル・クラが食べてしまう。しかし元々ミル・クラは美しい4人の女性の妖精「タパイル」達の母親だったともされている。ミル・クラの最後は、巨大な人面トカゲの「トゥ=テ=ウェイウェイ」の息子である英雄「ンガル」によって倒されて滅ぼされ、彼女のいる地獄で燃え盛る業火もンガルが起こした洪水によって、全て消された。
出典:
神魔精妖名辞典
作者ひとこと:
ミル・クラのデザインは、業火の中に立っている巨大な女神をイメージして描きました。片方は普通の女性の顔、もう片方は死を意味するミイラや骸骨を連想させる、見開いた眼球のない空洞の目にしました。
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