ヤロ
南太平洋のフィジー諸島に伝わる霊魂、死霊。ヤロは死に際して肉体を離れ、あの世「ブル」に向かう。ブルに辿り着いたヤロ達は、ブルに住んでいるンデンゲイ神と共に住んでいるとされる。ブルに向かう途中には「ワイニ・ヤロ」という三途の川の様なものがあり、ブルに向かうヤロ達はこのワイニ・ヤロを渡らなければならない。ワイニ・ヤロには渡し守がいて、ヤロがワイニ・ヤロを渡る為の船を用意してくれているが、船はヤロの生前の階級によって分けられている。ヤロは時に、睡眠中の生きている人間を煩わせる事があるが、その様な事をするヤロの中でも、殺された者、生前不貞を働いた女、産褥死を遂げた者のヤロが特に恐れられている。恐れられる一方、ヤロに供物を捧げてヤロを祭る事がある。
出典:
幻想動物の事典
作者ひとこと:
ヤロのデザインは魂なので、魂の読み方「タマ」から球の様な姿に描きました。
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