バリオス
ギリシア神話に登場する幻獣、または神獣の一種。このバリオスは、ギリシア神話に登場する名馬の一つである。バリオスは、ハルピュイアの「ポダルゲー」と西風の神「ゼピュロス」の間に生まれた子供で、同じく名馬である「クサントス」とは兄弟である。バリオスとクサントスは共に不死であったとされる。またバリオスは、英雄「アキレウス」が所有する三頭の名馬の内の一頭であった。三頭の名馬の残りの二頭は、バリオスの兄弟であるクサントスと、名馬「ペーダソス」である。このバリオスとクサントスは元々、海神「ポセイドン」の所有する馬だったが、英雄「ペーレウス」と海の女神「テティス」が結婚した際に贈られた。その後、ペーレウスとテティスの子供であるアキレウスは、トロイア戦争に二頭を連れて行き、「エーエティオーン」との戦争で得た名馬ペーダソスとの三頭で自分の戦車を引かせた。アキレウスの死後、バリオスとクサントスは再びポセイドンの馬になったという。英雄アキレウスは、どんな馬よりも速く走れたが、バリオスとクサントスはアキレウスよりも更に速く走ったという。また、バリオスとクサントスは人間の言葉を理解し、話す事が出来た。バリオスとクサントスはアキレウスが死んだ時、涙を流して悲しみ、新たに主人を持つ事のないように、アキレウスの後を追って、アキレウスが焼かれている火葬壇の炎に身を投じようとしたという。
出典:
Wikipedia
幻想世界神話辞典
図説 幻獣辞典(幻冬舎コミックス)
作者ひとこと:
バリオスのデザインは、体全体に縞模様がある馬の姿に描きました。
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