自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2025年6月20日金曜日

「ハンプバック」


ハンプバック<ベス・ブンコック>


マレーシアに伝わる邪悪な精霊、または魔物、妖怪の一種。このハンプバックは、角の様に長くピンと伸びた耳と耳まで裂けた口を持ち、うなじから背中にかけて鋭いトゲが生えた姿をしている。見るからに邪悪な顔つきで、西洋で言われる「悪魔」に似ている。このハンプバックは、長い間人が住むことなく放置された古い空き家に出現する。ハンプバックは身軽で、空き家の中を動き回っている。この空き家に足を踏み入れた人間がいると、ハンプバックは襲い掛かり、即座に捕まえて、その捕まえた人間の背中の背骨を捻じ切ってしまう。また、これと同じ名前(ハンプバック、ベス・ブンコック)で呼ばれているものが、ジャングルの木々の上に棲みついているともいわれる。こちらは自身が棲み処としている木の根っこを歩いたり、跨いだりする不届き者がいると、その不届き者の背中を襲って、腎臓が痛む慢性的な病を患わせてしまうという。両者は同一ではないが、襲われると似たような症状になるので同じ名前で呼ばれている。

出典:
ピクシブ百科事典
神統録@ウィキ
妖怪世界遺産

作者ひとこと:
ハンプバックのデザインは、背中にトゲの生えている獣の様な姿の魔物に描きました。

2025年6月18日水曜日

「ビディ」


ビディ<ベス・ビディ、ハントゥ・ブソン>


ビディは、マレー半島のマレーシアに住むジャ・フー族が伝承する妖怪である。このビディは獣の様な耳を持ち、手足が長く、腹が風船の様に膨らんだ姿をした妖怪である。このビディは、マレーシアの川の中の泥や、川床の穴の中に棲んでいるといわれる。この妖怪が何を食べているのかという事はよく分かっていないが、知られているのは、この妖怪が自分の住処である川の中で小便をするという事である。このビディの小便には毒素が含まれているらしく、時々川で泳ぐ人が足から腹にかけて痛みを感じる事があるのは、その川を住処にしているビディの小便によるものだと考えられている。すなわちこの妖怪は、川の水を汚染するのである。小便の混じった水のせいで痛みを感じるくらいだから、もし誤ってこの水を飲んで(または、口の中に入って)しまったら、生命に関わる大事となるのは必至だ。また、大事にいたらなくても、この妖怪の姿と同じ様に腹が膨らむ事があるというので、人々は大変このビディを恐れている。

出典:
ピクシブ百科事典
妖怪世界遺産

作者ひとこと:
ビディのデザインは、大きく膨れた腹と、長い手足を持った妖怪の姿に描きました。

2025年6月16日月曜日

「土の精」


土の精(ツチノセイ)<ベス・ブミ、ハントゥ・ブミ>

土の精は、マレー半島のマレーシアに住むジャ・フー族が伝承する妖怪である。この土の精は、腕にあたるものが無く、魚の背の様な形の禿頭で、上顎に一本、下顎に二本の牙を持つ姿をしているという。この土の精は土中に棲んでおり、昼夜問わず人間の子供に取り憑く。この土の精に取り憑かれた子供は気を失って倒れてしまい、ひどい場合はそのまま死んでしまう事もあるという。遊んでいて、また歩いているところを不意に襲われ、それっきりという事になるわけで、子供にとっては、この土の精は恐怖の対象であり、子供の親にとって土の精は忌むべき存在である。この様に土の精は、子供に取り憑いては気を失わせ、最終的には殺してしまうという怖ろしい精霊であるとされている。この土の精は、土の中にいるという事だけで、その範囲はとてつもなく広く、出没は気まぐれである。

出典:
ピクシブ百科事典
妖怪世界遺産

作者ひとこと:
土の精のデザインは、口の中に牙を持った、大きな頭の妖怪に描きました。

2025年6月13日金曜日

「ハントゥ・リンバ」


ハントゥ・リンバ


作者ひとこと:
ハントゥ・リンバのデザインは、ラフレシアの様な頭を持った魔物の姿に描きました。森に住んでいる魔物のイメージです。

2025年6月11日水曜日

「ハントゥ・バカル」


ハントゥ・バカル


作者ひとこと:
ハントゥ・バカルのデザインは、ジャングルに住んでいる妖怪、または悪霊だというので、イラストのハントゥ・バカルは、ジャングルにいるウツボカズラの様な姿をした妖怪に描きました。

2025年6月9日月曜日

「猫児卵」


猫児卵(ネコノタマゴ)

猫の顔のような、小さい冬瓜くらいの大きさをしたふしぎな卵のようなかたちのもの。普段は地中にいるが、栗の花の咲く五月ころにだけ土から出て来るという。玄紀先生「日東本草図纂(にっとうほんぞうずさん)」(巻十二)にみられるはなし。武蔵国の中延(東京都品川区)の摩耶寺の山林で切り出しておいた木の下にこれを見つけたので、掘り出そうと思って寺から鋤を借りて来たら、もう地中深くにもぐってしまっていたという。大陸に伝わる地中にいる土の妖怪「墳羊(フンヨウ)」の仲間ではないか、という補註も施されているが詳細は不明である。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
猫児卵のデザインは、猫の様な顔を持った、卵形の生き物の姿に描きました。

2025年6月6日金曜日

「隠しん坊」


隠しん坊(カクシンボ)



作者ひとこと:
隠しん坊のデザインは、坊主頭の怪物の姿に描きました。

2025年6月4日水曜日

「隠し坊主」


隠し坊主(カクシボウズ)


作者ひとこと:
隠し坊主のデザインは、五つの眼を持った、僧侶の様な姿をした妖怪に描きました。

2025年6月2日月曜日

「金山毘売神」


金山毘売神(カナヤマビメノカミ)


日本神話に登場する、鉱山の神。「古事記(こじき)」では、「火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)」を生んだ「伊邪那美神(イザナミノカミ)」が陰部を火傷し、床に臥せって嘔吐した際、「金山毘売神(カナヤマビメノカミ)」とともに誕生した。「日本書紀(にほんしょき)」一書(あるふみ)にも同様の話が載っているが、「金山彦(カナヤマビコ)」の一柱しか誕生していない。天の岩屋戸の段に、「天の金山の鉄を取りて、『鍛人天津麻羅(カヌチアマツマラ)』を求(ま)ぎて、『伊斯許理度売命(イシコリドメノミコト)』に科(おほ)せて鏡を作らしめ」とある。この神がここに出てくるのは、火から鍛冶鍛工に想い及んでのことであろうが、「へどが鉱石を火で溶かした有様に似ている所からの連想」(「大系本古事記」)という。下の屎、また尿になれる神云々のくだりと考えあわせると、おそらくこうした連想が働いているものと思われる。

出典:
古事記注釈 第一巻(ちくま学芸文庫)
日本書紀 一(岩波文庫)

作者ひとこと:
金山毘売神のデザインは、金属で出来た身体を持った女神の姿に描きました。手には鉱石を持っています。