自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2019年5月10日金曜日

「血塊」



血塊(ケッカイ)

日本の埼玉県、神奈川県に伝わる妖怪。人間の妊婦が産むもので、出産時に注意しなければ赤ん坊の替わりに産まれてしまう妖怪「産怪」の一種。顔は牛に似ており、体は毛むくじゃらの姿をしていて、口の中に舌が二枚あって、体の毛は逆さまに生えている。これが妊婦の胎内から産まれて来る。これが家の縁の下に潜り込むと、産婦の命が危険に晒される。その為、埼玉県浦和市には出産時に縁の下に屏風を巡らせ、血塊が縁の下に潜り込む事を阻む風習が伝わっている。この風習には「血塊」と「結界」をもじった意味もあった。神奈川県の足柄郡三歩村では、産み落とされた血塊は血塗れのまますぐ動き、囲炉裏の自在鉤を登り出す。こうして血塊が逃げ切ると産婦は死んでしまう。その為、前もって杓文字を用意して自在鉤に括りつけておき、血塊が産まれて自在鉤を登り始めたらすぐさま、その杓文字で血塊を叩いて打ち落とした。民俗学者・日野巌は幼少時、見世物小屋で出し物にされていた血塊を見たと語っている。見世物小屋では、とある女性が大学病院で産み落としたものと言われていたが、日野はこれを南洋に生息するヨザルを手なずけて見世物にしたものと指摘している。また、小学館のデジタル大辞泉は「けっかい」について「猿の一種、ロリスの俗称。江戸時代、見世物にされた」としている。上野動物園はスローロリスの説明を「マレー半島では「コウカン」と呼ばれ、それが種名となって、かつては「コンカン」とか「ケツカイ」とか呼ばれたこともありました。古い上野動物園の台帳にも、この名を見ることができます」と記述していた。

出典:
Wikipedia
妖怪邸・妖堂 日記帳

作者ひとこと:
血塊のデザインは、牛の様な顔で全身毛むくじゃらの姿に描きました。

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