利欲の心火(リヨクノシンカ)
日本に伝わる妖怪の一種。妖怪を題材としたカルタなどに見られる絵柄の一種。利欲とは利を貪ろうとする欲望、心火は激しい嫉妬や怒りなどの感情の事で、利欲の心火の図は利を貪る心が灯す火を描いたものといえる。利欲の心火の手にある目玉は、手目と詐(てめ。イカサマの事)をかけた洒落で、爪から伸びている火は諺の「爪に火を点す」(蝋燭や油の代わりに爪に火を点して節約する→非常にけちな事のたとえ)を表している。この様に、爪に火を点した手で吝嗇家(リンショクカ)や金の亡者を揶揄している。
出典:
【妖怪図鑑】新版TYZ
作者ひとこと:
利欲の心火のデザインは、目玉の付いた手の指から、火が出ている姿を描きました。
0 件のコメント:
コメントを投稿