精大明神(セイダイミョウジン)
日本で信仰されている神。精大明神は、蹴鞠の神である。この精大明神を祀る平野神社(滋賀県大津市松本)の社伝によれば、「後鳥羽上皇(ごとばじょうこう。在位1183年~1198年)」の時代、「大納言成道(だいなごんなるみち(成通))」という蹴鞠の名人がいた。この名人が千日鞠を志し、1000日の間、休まず蹴鞠をする千日行をした。その千日鞠の成就の朝、頭に金の鞠の紋を現した猿の姿をした童子形の神霊の姿を見たという。そして、その神霊の加護により、見事成し遂げたのである。この精大明神の神名の「精」とは、鞠を蹴るときのかけ声に由来する。また、この精大明神が猿の姿をしていたことから、精大明神は「猿田毘古神(サルタビコノカミ)」が垂迹した姿であるとされている。また、蹴鞠会は申の日の申の刻(午前4時)から始めるのが正式なルールとされている。現在では蹴鞠は流行のスポーツとはいいがたいためか、精大明神は球技全般の守護神として信仰されるようになってきている。特に「ボール(球体)を蹴る」ことで共通し、近年隆盛しつつあるサッカーの愛好者達からの信仰も増えているという。
出典:
東洋神名事典(新紀元社)
Wikipedia(「藤原成通」のページ)
作者ひとこと:
精大明神のデザインは、二つの鞠の上に乗っている狩衣を着た小猿の様な姿の神に描きました。
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