メーシリ
石川県羽咋郡高浜町(現・羽咋郡志賀町高浜町)に伝わる。夏の頃、川で子供が溺死するのは「メーシリ」にダッコ(はらわた)を抜かれるからだという。河童の事を「メーシリ」あるいは「ミズシ」といい、胡瓜を先に川に投げ入れてから水浴びをすればメーシリに取られない。逆に胡瓜を食べてから水浴びをするとメーシリにダッコを抜かれて死ぬとして禁忌にされている。末吉村(現・羽咋郡志賀町末吉)にはメーシリから伝授された疳の薬を売っている家がある。この家の先祖が馬を連れて草刈りに行った時、川で水を飲んでいた馬をメーシリが生け捕りしようとした。メーシリは馬の手綱を自分の体に巻き付けて水中に飛び込んだが、馬が驚いて跳ね返り、メーシリを家まで引っ張ってしまった。家の主人はこのメーシリを捕まえたが、メーシリが泣いて命乞いをし、助けてくれたら疳の妙薬の処方を教えると言うので、助けてやった。以来、その家では疳の薬を売っているのだという。
出典:
日本怪異妖怪事典 中部(笠間書院)
作者ひとこと:
メーシリの姿は、頭に皿があり、藁人形の様な細長い体の妖怪という姿に描きました。

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