アル=ラート
イスラム教以前にアラビアの北部・中央部で崇拝された女神。「アラット」とも呼ばれる。メッカ近郊のタイフで信仰されていた女神で、タイフでは白い花崗岩がアル=ラートの御神体とされた。信者、特に女性達はこの石の周りを巡って、アル=ラートを崇めた。アル=ラートに関する詳しい記録は残っていないが、おそらくアル=ラートは大母神であり、大地を司る女神であったと考えられている。このアル=ラートは、最高神「アラー」の三人の娘の神の内の一人であり、後の二人は「マナト」「アル=ウッザ」である。アル=ラートは太陽、月ないし金星と関係がある女神であるとも言われている。また、このアリラト(アル=ラート)は、アッシリアやバビロニアの影響を受けた女神であるとも言われており、ギリシア神話の女神「ウラニア」や、パルミラの大女神「アラート」と同一視される事もあった。
出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典
作者ひとこと:
アル=ラートのデザインは、背中に月輪があり、手に椰子の葉を持った女神の姿に描きました。
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