ケモシ
モアブ(死海の東側)人の主神。「列王記下」第3章27節によれば、戦勝祈願の為に、皇太子がケモシの人身御供にされた事があった。また、このケモシは、「ベルフェゴル」の事だとも言われている。「士師記」第11章24節によれば、ケモシはアンモン(死海の北東の地域)人にも崇拝されていた事がある。旧約聖書「民数記21:29」では、モアブ人は「ケモシの民」と呼ばれている。「列王記下3:27」には、ケモシに対し人身御供が行われたと書かれている。「ソロモン王」は、ケモシの祭壇を建てた(列王記下11:7)。しかし「ヨシュア」はこれを破棄した。19世紀フランスのコラン・ド・プランシーは、ケモシを「へつらいの魔神」とし、地獄会議のメンバーとしている。
出典:
幻想動物の事典
幻想世界の住人たちⅡ(新紀元社)
作者ひとこと:
ケモシのデザインは、牛の頭と四本の牛の腕を持ち、蛇の下半身を持った魔神の姿に描きました。
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