コロモヅモ(コロモドゥモ、コーロモドモ、カマッパ、カンマパ)
アフリカ南部に住むソト族の神話や伝承に登場する怪物。このコロモヅモは、天地創世の時代から存在する怪物である。コロモヅモは巨大な怪物で、あまりにも食欲が旺盛なため、一人を残して、全ての人間を食べてしまった。隠れて生き残った老婆は、やがて双子の男の子を出産した。やがて双子の男の子は、一匹の犬を連れて、コロモヅモを退治しに行った。双子の男の子がコロモヅモ退治に成功した後、コロモヅモに食べられていた全ての人間達は元の姿のままコロモヅモの体内から助け出された。また別の話では、怪物コーロモドモ(コロモヅモ)は1マイル(1.6km)もある舌を持ち、尾は地の果てに届き、その体は鱗に覆われ、口もとても大きかった。コロモヅモはあちこちを歩き回り、家畜や人間をどんどん食べてしまい、その結果、世界にはほとんど人間がいなくなってしまった。ただ一人、女性が生き残っていたが、コロモヅモは彼女を捜さなかった。やがて彼女は男の子を産んだが、この男の子は成長すると、母親の制止も聞かずにコロモヅモ退治に行ってしまう。コロモヅモを発見した男の子は、まずコロモヅモの舌を切断 これでコロモヅモは男の子を食べる事は出来ない。しかも、この時コロモヅモは満腹で動けなかったため、コロモヅモは男の子によってなぶり殺しにされた。男の子は、こうして退治したコロモヅモの腹を切って人々を助け出したが、その際に刀で傷をつけてしまった。世界の救世主であるはずなのに、男の子は結局、殺されてしまった。
出典:
神様コレクション
ピクシブ百科事典(「アフリカの妖怪」のページ)
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
世界の怪物・神獣事典(原書房)
作者ひとこと:
コロモヅモのデザインは、三つの口を持ち、全身を鱗に覆われた、ワニかオオトカゲの様な怪物に描きました。