自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2018年7月17日火曜日

「飛殭(ヒキョウ)」



飛殭<飞殭、飛僵)>(ヒキョウ、フェイチャン、フェイキョン)

中国に伝わる、長い年月を経て特別な神通力を手に入れた「殭屍(キョウシ)」で、空を飛ぶ。地中に埋葬された死体の中に、千年経っても腐る事無く、生前の様な姿であり続ける事がある。この死体を「伏屍<伏尸>(フクシ)」という。伏屍が大地から精気を吸って動く様になったものを「遊屍(これが殭屍の事)」という。この殭屍が更に年月を経て、特別な神通力を得る様になると、遂には空を飛ぶ様になり、それを「飛殭」という。飛殭は殭屍よりも強い神通力を持つ為、通常の人間ではなかなか太刀打ち出来ない。しかし太陽光に弱いので、朝の光を待てば退治出来る。また飛殭の身体を火で焼いたり雷に撃たれたり、火縄銃でも退治出来る。河北省のある村に現れた飛殭は、近くの山中より飛来し、子供達を攫って食べていた。戸を閉めて子供を隠しても飛殭は攫って行ったが、道士と村人によって最後は火で焼かれて退治された。

出典:
ファンタジィ事典
フランボワイヤン・ワールド

作者ひとこと:
飛殭のデザインは、空を飛ぶ殭屍なので、腕から脇まで皮膜を付けました。長い年月が経っているので、身体つきも怪物の様に変化しつつあるイメージです。

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